皆さんは、太陽光発電投資はもう儲からないと思っていませんか?自分も1年半程前までは、買取り価格が下がって、今から始めても儲からないと思っていました。
実は太陽光発電投資はまだ儲かる。
勿論のこと、以前の方が補助金や助成金、税制優遇等が手厚かったので儲けが大きかった事は否めません。それでも、年間にして表面利回り10%を狙うことも可能との事。
太陽光発電投資と言ってもやり方は色々
一般的なのは住宅の屋根にソーラーパネルを載せて売電する方法だと思います。ですが、買取り価格は高い反面、自家消費を除いた余剰電力しか売ることが出来ません。そして、家庭用だと10kw未満という制限があります。
産業用ですと、高圧(50kw以上)と低圧(50kw未満)という区分があり、資本力の小さい個人投資家の方には、低圧(50kw未満)の太陽光発電所がオススメです。
他には証券取引所に上場している、インフラファンドを購入するのもいいと思いますが、表面利回りがおおむね4~6%と少々物足りない感があります。
分譲型太陽光発電所を選んだ理由
家庭用だと発電量も少なく固定買取り期間が10年。ですが、産業用の低圧発電所になると全量買取り(現在は出力抑制あり)で20年であった為、効率良く儲ける事を考えるなら、低圧太陽光発電所だと思いました。
そこで問題になったのが場所です。大容量のソーラーパネルを設置する、ビル等の建物を持っているわけではありませんし、土地もありませんでした。
そんななか、インターネットで調べていると、申請から土地、ソーラーパネルとその設置までワンパッケージで販売している業者がいることを知りました。
電気・土地・申請等の知識がない自分にとっては、割高で利回りが下がったとしても、この分譲型太陽光発電投資がいいと思いました。
代表的な分譲型太陽光発電投資のポータルサイト
自分はタイナビ発電所とメガ発という二つのサイトに登録しました。半年かけて数社の業者とやり取りをし、ある業者から提案された物件に決めました。
当然のことながら、太陽光発電投資で大事なのは日当たり!
南側から撮った写真です。南はもちろんのこと東西と日射しを遮るものはありません。場所は九州で、1kw18円固定買取り物件となります。業者が2018年度に認定を受けていたものです。
発電所を購入する際の注意
太陽光発電投資を実際にやっている人達のブログを閲覧して、よくある失敗は「日当たりで妥協」した点と、実際に「現地を視察せずに決めた」点が多いようです。グーグルアースで見て、障害物が無いように見えても、現地に行くと日射しを遮るものがあったりします。
こちらの物件は別の業者から紹介されたものです。この物件の場合、業者が送ってきたグーグルアースの上空写真では、南側は単なる草原に見えましたが、現地に行くと近い距離に高台があることが分かります。業者に電話で問い合わせたところ、「冬至(1年で一番太陽の位置が低い日)に前のパネル2・3枚が少し影が掛かる程度。」と言っていましたが、実際に見たところ前列全てのパネルに影が掛かっていました。業者も商売でやっているので、話を全て鵜呑みに出来ないと、いい経験となりました。
所有する物件の価格と利回り
自分の場合、オプションで防草シートを追加しましたので、価格¥20,640,741円(税込22,100,000円)、表面利回り税抜9.55%で契約しました。自分は全額現金で購入しましたが、一般のサラリーマンの方は業者の提携する信販会社から、ソーラーローン(2%台)を組めばいいと思います。早ければ、翌日には審査結果が出るそうです。
2019年下半期の売電実績
2019年6月末日から発電を開始し、6月分¥5,613円をさし引くと、7~12月の売電実績は¥809,766円となります。
7~12月のシミュレーション値が¥988,542円となっていますので、809,766÷988,542=0.8191518418
シミュレーション値に対して、約18%下回る結果となりました。
半年間の利回りを単純に計算すると、税抜価格20,640,741÷2=¥10,320,370円
809,766÷10,320,370=0.0784628846
約7.8%の利回りとなりました。
なぜ、シミュレーション値を下回ったか?
・梅雨入りが遅く、完成し売電を開始したのが、ちょうど梅雨の時期だった。
・梅雨明け後、台風が連続して到来。
・暖冬で秋から出力抑制が頻発した。
結果的には、出力抑制保険(月1万円程)に入れば良かったかもしれませんが、20年間の長期で発電しますし、毎年暖冬になるかも分かりません。2019年前半は晴天の日が多かったので、一年を通してはあまり発電量が減らなかった可能性もあります。
もしかすると、2020年は猛暑になり、春からバリバリ発電するかもしれません。
とりあえず、一年発電して出力抑制保険に入るか検討したいと思います。
まだまだこれから
発電を開始して半年しか経っていませんので、一年間発電して、改めて年利回りを出したいと思います。
ちなみに、経費として年間10万円のメンテナンス代と3~4千円の通信費が掛かります。
そして、税金は設備の減価償却費を計上出来ますので、あまり支払いはないと思われます。
大儲けは期待できない投資ではありますが、20年間の固定買取り制度(FIT制度)がありますので、ローンを組んでも赤字になる事は無いと思います。
野立て太陽光発電への投資はこんな人にオススメ
・時間がなく手間暇をかけたくない人
・アパート投資は難しそうだと思う人(サブリース問題で業者の家賃保証が当てにならないと表面化しました。)
・大儲けを狙わず、国の制度(FIT制度)により、無難に利益を得たい人
これから野立て太陽光発電へ投資をされる方へ
現在、分譲型太陽光発電は希少性が出ており、価格が高くなってきています。
ですが、安ければいいというわけではなく、安い業者に頼んでトラブルにあっている投資家さんもいます。安い理由(架台の質を落としている、人員が少ない為、段取りが悪く円滑に進まない等)があるようです。
割り引いた分、質を落とされるのは太陽光発電に限らず、不動産投資等ではよくある事らしいです。
業者を叩いて割安に買うよりも、20年間長く付き合えそうな業者から、ある程度妥協できる価格で購入されることをおすすめします。